ループホイール2024年02月10日 18時20分32秒

Verge P10
このホイール面白いね。ループ形状のスプリングがショックや振動を吸収してくれるんだけど、どんな乗り心地なのか試してみたい。スプリングの厚みや形状を変えることで、バネの特性がチューニングできるのも面白い。硬くするとスポークホイールと同じソリッドな特性に近づくし、柔らかくするとマウンテンバイクのサスペンションに近いストロークも確保できそう。

だけどスポークホイールに比べると、重量的にはかなり不利だと思う。スプリングは軽量な樹脂を採用するなどして金属製のスポークと同等にできたとしても、スプリングとリムの接点が3箇所なのでリムの剛性を高める必要がある。ホイールの径が大きくなるほどリムがゴツくなるので、ロードバイクには向かないと思う。

あと一つ気になるのが、ホイールの位置(角度)によってバネの効きが変わること。スプリングがループ形状をしてるので特性はだいぶ平滑化されていると思うけど、厳密には同じではないハズ。このホイールはスプリングが3つだけど、位相を60度ずらしてもう3個追加し、計6個の構成にしたらいいカモ。その方がリムに求められる強度も下がるので、チャリは向いてる気もする。

チャリのフロントホイールは問題なさそうだけど、リヤホイールは変速機との共存の問題がありそう。少なくとも現状は外装式の変速機は使えそうにないのが残念だけど、ループスプリングの形状や厚みの見直しで解決できるかもしれない。ホイールの再発明に感動するとともに、スポークホイールの凄さを再認識させられた。