定価2015年05月14日 22時52分13秒

わたげ
本屋で雑誌を立ち読みしていて驚いた。オメガスピードマスタープロフェッショナルって定価50万4000円なんだってね、あまりの値上がりぶりに驚いた次第。俺が買った当時の定価は22万円だったので、この20年の間に実に2.3倍の値上がり。価格コムの最安値を見ても40万円くらいしてるようなので、欲しいと思いつつ買う時機を逸した人は悔しい思いをしてるんじゃないかと思う。

だけどこの時計、定価の50万円で買ったとしても特別高いとは思わない。本格的な機械式クロノグラフであること、オメガのブランドを代表するモデルであること、50年以上基本設計を変えること無く作り続けられていること、NASA公認時計として宇宙空間における船外活動での使用が認められている唯一の時計であること、アポロ計画で宇宙飛行士が月面に降り立った際に着用していた腕時計であること、これらを考慮すると50万円でもリーズナブルだと思う。これほど輝かしい歴史や逸話を持つ時計も珍しい。

スピマスプロは今まで国内販売の価格が異常に安かったとも言える。海外の免税店よりも国内で買ったほうが10万円以上安く買える状況が長らく続いていて、以前からずっと不思議に思っていた。ここ数年の国内販売価格の値上げで、免税店との価格差が縮まったんじゃないかと思う。今度シンガポールに出張したときに、免税店の売価をチェックしてみよう。

スピマスプロにはこれから先もオメガが続く限りサービスを受けられるであろう安心感もある。製造終了後7年で補修部品が切れても文句が言えない20万円のカシオ"オシアナス"に比べれば、スピマスプロの50万円なんてバーゲンプライスだ。同じくサービス体制に不安のないロレックスのクロノグラフ"デイトナ"の定価は106万9200円もする。まぁどんなに高級な機械式の時計よりも1万円のG-Shockの方が精度は高い訳で、一般的には50万円の腕時計って超高級品の部類になるとは思う。

日本人として、昔からのセイコーファンとして、スプリングドライブのクロノグラフが欲しい。だけど残念ながらセイコーにはオメガやロレックスほどの歴史や信頼は無く、この先サービスを受け続けられるという安心感もない。クオーツの隆盛と共に機械式時計のラインナップを無くし、サービス体制も廃してしまったセイコーが再び信頼を獲得するにはコツコツと実績を積み上げていくしかないと思う。

黒い文字盤に白のインデックス。実際に使ってみると分かるけど、スピマスプロの視認性は数あるクロノグラフの中で最も優れていると思う。高級時計ではなく、実用時計に徹している作りも評価に値する。スピマスプロを買ってから19年、毎日使い続けてきた。平日に仕事をするときも、休日に車やバイクに乗るときも腕に巻いているけど、買ったときと変わらず正確な時を刻み続けてくれている。この時計は信頼性も抜群だ (^^)