VAIO事業売却2014年02月10日 23時39分30秒

夕陽はどこか寂しい
SONYがPC事業を投資ファンドの日本産業パートナーズに売却するとの報道。1998年のPCG-733以来、歴代VAIOを愛用してきた俺にとってこれはかなり衝撃的なニュースだった。

最近はタブレット端末におされ気味で売れ行きが伸び悩み、SONYのPC事業もその影響をモロに受けてしまったんだと思う。だけどここ数年のVAIOには、欲しいと思えるようなマシンが無かったのも事実。ラインナップは低価格なマシンが中心で、VAIOを選ぶ理由が見当たらないマシンばかり。大きくてプラスチッキーで安いVAIO、販売台数を追い求めた結果のような気がする。

今思えば昔は魅力的なマシンが多かったね、初代のVAIO 505はスタイリッシュでカッコ良かった。ノートPCと言えばどのメーカも四角くて黒い弁当箱のようなのしか選択肢が無かった時代、薄くて軽くてシルバーと薄いバイオレットのカラーを纏った505は文句無くかっこよくてソニーらしさが漂っていた。モバイルPCが銀パソなんて呼ばれた時代もあったけど、あれもVAIO発の流行だったっけ。

愛機VAIO Zの登場も衝撃的だった。ハイパフォーマンスなCPUと切り替え可能なグラフィックを搭載し、性能的にも尖がっていたVAIO Z。当時はまだ一般的ではなかった高解像度ディスプレイを搭載し、カーボンファイバー製のシャシーによって驚くほど軽量に仕上げられたマシンはまさに究極のモバイルPCだった。デザインの完成度も高く、オリジナリティに溢れるグリーンに輝くパワーボタンの意匠は孤高の存在感を放っていたんだよね。

個人的に一番衝撃的だったのは何と言ってもVAIO C1だね、16年も前にあれほどの小型PCでWindowsを動かしたのは凄いことだったと思う。デザインも秀逸で、最新のCPUを積んだ現代版のVAIO C1を出したら今でも売れるんぢゃないかと思う。最近ではC1とコンセプトの似たVAIO Pもなかなか魅力的なマシンだったと思うけど、VAIO P以降で目ぼしいモデルは思いつかない。

2014年の春モデルがSONYとしての最後のVAIOになるらしいから、春モデルを買うのはありカモ。だけど悲しいかな買い換えたいと思えるマシンがない(i-i)

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