農業2020年08月12日 22時24分36秒

momo veloce
実家の両親がコンバインを買い替えた。コンバインは稲を刈る機械で、籾を袋詰めまでしてくれる1台2役も3役もこなすハイパーマシン。我が家には俺が物心ついた頃には既にコンバインがあったんだけど、コンバインはキャタピラーが付いていてカッコいいと思ってた。今度買ったコンバインは3代目か4代目だと思う。齢80を前にして新しい農機械を買おうっていう意欲があるのは凄いよね、農業は生涯現役で取り組めるいい職業だと思う。

田植え機やトラクターと違ってコンバインは高価で、280万円もしたんだそう。年に1日だけしか使わない農機械が280万円って高いよね、うちのフィットクラスターよりも高い(笑)。それも大抵10年余りで調子が悪くなって買い替えてるから、メンテ費用などを考慮すると1年あたりのコストは確実に30万円を上回る。他にも田植え機やトラクターも買い替えてるし、運搬車やトラックも必要なので、農機具だけで年間100万円近いコストが掛っていると思う。

ウチの実家の両親のコメ作りは完全に道楽の世界。作ったお米は身内で食べてるんだけど、お米は間違いなくスーパーで買って食べる方が安い。農家が米を作ったり野菜を作るのって損得勘定ではないんだよね。自分で作ったお米を食べるという農家のDNAと、高級な農機械を所有することで満たされる物欲(特にウチの親父、笑)、その農機械を使って仕事が楽になる満足感。農業にはお金儲けだけでは理解できない世界が存在すると思う今日この頃。

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