バーンファインドの裏側2021年04月10日 18時26分43秒

EUNOS ROADSTER
数年前に日本で発見されたアルミボディのフェラーリデイトナがオークションに出品され、2億円を超える価格で落札されたのが大きな話題となった。日本の片田舎の納屋で眠り続けた個体という事で、バーンファインドという言葉を知るきっかけとなったニュースだった。実はあのデイトナ、結構有名な個体だった模様。そりゃそうだよね、1970年代初めにフェラーリデイトナは数えるほどしか輸入されていなかっただろうからね。

納屋に寝かされていたといっても、良好なコンディションを保っている訳では無かったらしい。スーパーカーブームの頃というから40年余り前に軽い事故に遭って板金修理が行われ、ボディも何度か塗り直されているという。ミッションが壊れて不動状態となり、捨てるにはもったいないという事で保管された模様。いくらアルミボディの特別な車両といっても、当時は買い手が付かない車両でやむなく放置された背景がうかがい知れる。

それが40年後に2億3000万円で売れたんだから凄い。べつに嘘は言っていないしだましてる訳でもないので、ほんと仕掛人がいい仕事をしたと思う。売り手は予想を大きく上回る高額な落札価格にハッピーだろうし、購入者は世界に1台の稀少なデイトナを手に入れられて満足しているハズ。オールドフェラーリは芸術品と同じで定価があるものじゃないので、2億3000万円出しても欲しいと思う人がいればそれが適正な価格。Win-Winの関係とはまさにこのことだね、グッジョブ(^^)

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