TV-Watch2014年08月18日 23時59分52秒

庭先で実るスイカ
最近話題のスマートウォッチ、秋にはいよいよAppleからiWatchが発表されるという。ガッチャマン世代にとっては夢の携帯端末がいよいよ現実のものになるようで何とも感慨深いんだけど、実は30年前にSEIKOから発売されたTV-WatchはiWatchなんかよりずっと衝撃的だった。簡単に言ってしまえばTV付き腕時計なんだけど、30年後の今でもTV付きの腕時計なんて無いんだから当時中学1年生だった俺が受けた衝撃たるや半端なものではなかった。

今思えばチューナは別体式で配線で繋ぐなど突っ込みどころもあるけど、なにより大きな衝撃を受けたのはディスプレイだった。TV-Watchが発売された1982年当時、ディスプレイと言えばブラウン管。そもそも液晶ディスプレイといえばゲームウォッチの画面しか見たことのなかった俺は、モノクロながらその驚くほど小型で薄いTVディスプレイにとてつもない大きな衝撃と未来を感じたのだった。

この手の革新的な製品はSONY製が多いんだけど、TV-WatchはSEIKO製。同時代のSONY製のポータブルTVと言えばWatchman。Watchmanも当時は十分にコンパクトで革新的な製品だったんだけど、TV-Watchに比べると5世代前かと思ってしまうほどの古臭さ。TVが弁当箱のサイズで小型と言われた時代、それを腕時計サイズにしてしまったSEIKOの凄さにただただ感服。このイノベーションの精神があったからこそ、キネティックやスプリングドライブといった独創的なムーブメントが実現できたんだろうね(^^)