カーデザイン2015年07月31日 15時55分24秒

ダイハツアトレー
クルマのデザインに衝撃を受けたことが何度かある。一番最初のそれは、ホンダシティ(初代)だった。当時のクルマはセダンにしてもハッチバックにしてもエンジンの納まるフロントのボンネット部分が明確に存在していた。それがシティはフロントセクションが極端に小さくスラントしていて、まんまチョロQのようなデザインだった。まだクルマのメカやパッケージングのことは良く分かってなかったけど、いったいエンジンはどこに納まっているんだろうと思ったのを覚えている。

バモスホンダ(初代)にも衝撃を受けた。バモスを見たのはリアルタイムではなくて、小学生の高学年だったと思う。奇抜で斬新なデザインにどこのメーカのクルマなんだろって思ったんだけど、それが10年も前の旧車だと知って驚いた。子供だったこともあるけど、当時の感覚では10年前のクルマは十分旧車だった。シティの衝撃も手伝ってか、10年も前に遊び心のあるクルマを作っていたホンダって凄いと思った。

トヨタの初代エスティマにも衝撃を受けた。宇宙船のような、タマゴのような... 当時のキャッチフレーズが確か「天才タマゴ」で、これより丸いクルマは存在しないんじゃないかと思った。フロントセクションは更に小さくなったというか、デザイン上はエンジンルームとキャビンの境目が全くなくなってしまった。今でいうワンモーションフォルムの先駆けだったと思う。

エスティマに比べるとインパクトは少し小さかったけど、K11マーチのデザインにも少なからず衝撃を受けた。非常に完成度の高いデザインで、貧乏臭さの感じられない秀逸なデザインだった。パッケージングにも優れていて、小さなボディに大人4人が普通に座れる空間と実用的な荷室を備えていた。このK11マーチは愛車にもしたんだけど、軽量な車体に組み合わされる1300ccのDOHCエンジンのお陰で走りも軽快だった。

RX-7(FD3S)の登場も衝撃的だった。美しい曲面で構成されるボディ、あり得ないほど低く構えるボンネット。機能美と芸術性が融合しているデザインに感動した。運転席と助手席の真上に当たる部分が少し膨らむような曲線を描くルーフトップに驚いた。マイチェンでポジションランプの形状が変わったりしたけど、初期型のほうがカッコいいと思う。無駄の無いシンプルを極めた愛車初代ロードスターのデザインも秀逸だと思ったけど、FDほどのインパクトは感じなかったんだよね(^^)