勝利宣言?2024年06月25日 23時51分15秒

エコカー
この記事の内容が本当なら嬉しいよね。俺はトヨタファンじゃないけど、トヨタやマツダが現実的な考え方をしてるとは思ってた。 ...というよりは、BEV(バッテリーEV)に早期に完全転換しようとする欧州メーカーの方針は非現実的で、近い将来破綻する気がしてた。理由は簡単、普通に考えれば思いつくような理由。

BEVはまだエンジン車に性能が追いついていない。勝っているのは加速性能とドライブトレインのメンテナンス頻度くらいで、航続距離、エネルギー補給(給油vs充電)時間、耐久性(エンジン寿命vsバッテリー寿命)、気温変化(特に低温)による性能低下、車両重量などなど、性能的にはまだガソリン車に大きく見劣りする。

性能がまだガソリン車に追いついてないのに、価格はBEVの方が明らかに高い。BEVは車両価格は高いにもかかわらず、中古車の残存価格はガソリン車よりも低い。流石にこれでは一般人でBEVを買おうという人は限られる。経済的に余裕のある新しい物好きの人か、BEVの持つアドバンテージに価格以上の価値を見いだせる人しか買わないし、買えないと思う。

BEVは自宅で充電できるというガソリン車には無い優れたアドバンテージがあるので、買い物や通勤など田舎暮らしで生活の足として使う目的には便利な一面があると思う。一方で都心に多い集合住宅では充電設備が整っておらず、BEVに興味がある人が買いにくいというハンデも存在する。そう、記事が書いているとおり少なくとも今は「BEVを買える人は限られている」。BEVとそれを取り巻く環境が変わらない限り、これまでのような普及スピードを維持することは不可能だと思う。

トヨタが世界初のハイブリッド車プリウスを市販したのは90年代後半。実に四半世紀以上前に蒔いた種が大きく育ち、屋台骨を支える商品に育っている。まるで林業のような将来への投資だった訳だけど、まだ環境意識の高くなかった時代にプリウス開発にGOを出した当時のマネージメントの先見の明は凄いと思う。いかん、何かトヨタが好きになってきた(^^;

ホンダは「脱エンジン宣言」を出してる唯一の国内メーカーだけど、四半世紀後にこの方針はどのように評価されてるんだろうね?トヨタのプリウス開発のようにホンダ躍進のきっかけになっていればいいんだけど...

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