SKYACTIV-D2016年03月04日 23時16分42秒

パープル
凄いぞマツダ、SKYACTIV-D!(^^)

NOxを低減する後処理装置を付けて対応するトヨタ、ニッサン、ミツビシに対し、ディーゼルエンジンの圧縮比を下げて燃焼段階でNOxの発生を抑えるというマツダ。SKYACTIV-Dは発表当初から高価なNOx後処理装置なしで排出ガス規制をクリアできた点を声高にアピールしていたけど、走行時の排ガスのクリーンさの方がコスト以上に魅力的だと思う。

実際マツダのディーゼル車は走行中でも屋内基準の水準をおおむねクリアしていたというから凄い。今回の国の排ガス検査でマツダのアプローチの優位性が証明された形になった。この記事はSKYACTIV-Dの秀逸さが分かりやすく説明されていて面白い。

中でも「従来のディーゼルエンジンが基本を高性能化に置きつつ排ガス対策の引き算を行うのに対して、マツダは排ガス対策を基本に高性能化を足し算で行った」という説明はユニークで秀逸な表現だと思う。「押してだめなら引いてみろ」的な発想。さすがに当初は高価な後処理装置なしでNOx低減を実現するのが一番の目的だったと思うんだけど、もし当初からブロックのアルミ化や騒音低減まで視野に入れていたとしたら凄い。

一方のガソリンエンジン、SKYACTIV-Gは極限まで圧縮比を高めてエンジンの効率を改善しようという正統的アプローチを採用している。SKYACTIV-Dとは真逆で正統的なアプローチと言うのがなんとも興味深い。奇しくもSKYACTIV-GとSKYACTIV-Dの圧縮比がどちらも14だと言うところに何か因縁めいたものを感じなくもない。