奇跡は偶然では起きない2016年03月16日 22時58分25秒

菜の花
この記事に感動した。園児54人全員を避難させ、一人の犠牲者も出さなかった保育所の所長さんのインタビュー記事。この記事を読んでいると涙が溢れてきたんだよね、俺は昔からこういうドキュメンタリー系に弱い。この保育所の子供たちは本当にいい先生にめぐり合えたと思う。もしこの所長さんじゃなかったら、園児は皆津波の被害者となって亡くなっていた可能性が高い。

「朝お預かりした命を、夕方しっかりお返しする。最悪の可能性から子供の命を守る。」保育所や幼稚園の園長さんで、自分の職務を問われてこんなふうに回答できる先生はどのくらいいるだろうか。この所長さんの凄いところは、その方法を検討して実際に自分の足で確かめ、目で確認していたところ。「なにもなかったら、笑って戻ればいい。」、その通りだと思う。頭で分かっていても、実際に行動するのは勇気がいる。

一見無謀と思われるクルマを使って避難するという方法も、しっかりと検討された上での最善の方法だった。避難ルートはあらかじめ渋滞発生しやすい道路かを予測し、信号が複雑で抜けるのに時間がかかる5差路は避け、職員同士で地区内の道路を走り、議論を繰り返して決められた。これだけの準備があって初めて安全な場所に到達することができた。

確かに奇跡は偶然の上におきるものじゃないと思う。この準備がないとどこに逃げるかさえも決められず、渋滞に巻き込まれた車ごと津波に飲み込まれて居た可能性が高いと思う。ボーイスカウトで学んだ「そなえよつねに」って凄くいい言葉だと思う今日この頃。