スポーツカー2016年07月04日 22時38分28秒

NA6CE 1993
スポーツカー不振と言われて久しい。感覚だけじゃなくて、実際に売れていないことを登録台数が示している。ユーノスロードスターは1990年に日本国内だけで年間約2万5000台も売れたというから驚き。今は月販300台とか普通なので、軽く5倍以上売れていたということになる。マツダは同時にRX-7もラインナップしていたし、ニッサンもシルビアやスカイラインといった2ドアのスポーティークーペをラインナップしていたあの頃。

当時のスポーツカーの主な購入層は若年層で、40代以降の大人が乗って恥ずかしくないようなスポーツカーは皆無だった。安かったけど、内装とかビックリするほど安っぽくて幻滅させられたこともしばしば。特にFD3Sの内装は酷かったね。質感の低いプラスチックに囲まれた奇妙な包まれ感、400万円もするスポーツカーなんだから革くらい張ってたら良かったのに。

それに比べると今のスポーツカーはどれも上質になったと思う。1.5Lエンジンを積むNDロードスターが300万円を超えるグレードをラインナップしているけど、これは昔では考えられなかった事。当時1.5Lエンジンを積むスポーツカーを作ると、間違いなく安価でチープなモデルになっていたと思う。現在のスポーツカーの主な購入層は比較的お金を持っている団塊の世代Jr.から熟年層なので、この世代が望むのは上質なスポーツカーという事なんだと思う。

スポーツカー不振となると、当然街中のスポーツカーが減る。スポーツカーが減ると、タマに走ってるスポーツカーが目立つようになる。希少価値の高いものに憧れを感じるのが世の常なので、日本にもそのうちスポーツカーブームがやってくるかもしれない。最近のマツダの躍進とそのカーラインナップを見てると、実はスポーティーカーの人気は高いよーな気もする。

昔はCX-5やCX-3みたいなモデルってなかったもんね。ピュアスポーツと呼べるモデルが減っただけで、スポーティーなクルマは意外と人気があるのカモ。