Backyard Builder by HRC Eng. 「とあるエンジニアの日常」

老後のためにいくら貯蓄が必要か、これは難しい問題だと思う。数年前に老後2000万円問題が話題になったけど、多くの人々の共通の関心事だと思う。一つ言えることは、うちの両親は2000万円の蓄えがなくても豊かに暮らしているように見える。そもそも2000万円問題のベースとなっている「現役時代と同じペースで消費を続ける」為には人並外れた気力が必要な訳で、仮に2000万円の蓄えがあったとしてもそれを使いきるのは難しいと思う。いつまで生きるか誰も分からないので、貯蓄を取り崩しつつ暮らすんは精神的に厳しいと思う。

Die with Zero、これが理想だと思う。だけど現実はこの理想とはかけ離れていて、退職しても資産には手をつけない人がたくさんいて、なんと全退職者の3分の1が退職後に資産を増やしているんだそう。消費意欲が旺盛なアメリカ人でこの数字なので、元来貯蓄好きな日本人はもっと貯める傾向にあるんじゃないかと思う。今の会社にもシニアで働いている人が多くいるけど、みんな退職金を2000万円以上もらってて働く必要なんてないハズ。だけど給料半分以下でも働いてるんだよね、全く以て非合理的な行動だと思う。

65歳以降は年金収入を主な収入源として生きてくつもりだけど、収入に応じた生活にアジャストすると思う。収入の範囲で暮らす分には貯蓄が減らないわけで、それが精神的に一番楽だと思う。俺の場合は小遣い貯蓄を準備しておいて、趣味の費用やロードスターやバイクのレストアに必要な費用はそこから捻出するつもり。小遣い貯蓄は生活のためにマストな資金じゃないので、せめて小遣い貯蓄くらいはDie with Zeroを実現したいんだよね。