Backyard Builder by HRC Eng. 「とあるエンジニアの日常」

毎年この季節になると、岡田有希子さんが自殺したときのことを思い出す。彼女が命を絶ったのは俺が高専に進学して間もない1986年の4月8日だったんだけど、まだ新しい環境に慣れずに心身が不安定だった時期に飛び込んできたニュースだった。遠い東京での出来事のはずなんだけど、当時18歳のトップアイドルの突然の自殺は本当にショッキングなニュースだったのを覚えている。

彼女とは同年代と言うこともあってか、命を絶つ選択をするほど追い込まれて思い詰めていたと思うと、どこかシンパシーのような感情も感じてたと思う。今は18歳の若さなら幾らでも生きていく方法なんてあると感じるんだけど、自分も若い頃はそんな風に感じた事はなかったし、そんな風に考える余裕もなかった。自殺の理由はよく分からないけど、彼女が自ら死を選んだという事実は当時の多くの若者に影響を与えたと思う。

今でも命日の日には彼女が命を絶った場所に多くのファンが花を手向けに訪れ、彼女の眠る墓地では供養が行われているというから、彼女の与えた影響の大きさが伺い知れる。毎年この時期になると思い出していたけど、一度も手を合わせに行ったことは無かった。今年の4/8は土曜日のようだし、彼女の亡くなった現場に手を合わせに行ってみようかと思ってたんだけど、急遽海外出張の予定が入ってその準備をしないといけなくなってしまった。来年は行けるかな...