それはまるで骨の様に 私を燃やして残るもの2016年11月03日 23時12分36秒



最近ヘヴィーローテーション中の黒木渚の中でも、かなりお気に入りなのが「骨」。詩の内容は比較的理解し易いと思うんだけど、この詩が凄く斬新。桑田佳祐が「今どきこんな歌詞を書けるやつがいるのか!」と絶賛したというだけのことはあると思う。



死んだ後でも 楽しめるように
墓石に点数を彫ろう
「前衛的だ」 と君は笑った
多分 ほめてくれてるんだろう

生活や学問や
あるいは恋において
気まぐれな 思い付きが
私を立たせている

それはまるで 骨の様に
私を通る 強い直線
それはまるで 骨の様に
私を燃やして 残るもの

「それはまるで骨の様に 私を燃やして残るもの」だなんて、こんな詩を書くアーティストが過去に居ただろうか?たぶん彼女は椎名林檎の影響を受けていると思う。だけどこの歌を聴くと、彼女が椎名林檎の単なる二番煎じなどではないことが分かるハズ。椎名林檎は疑う余地のない才能に溢れたアーティストだけど、黒木渚もオリジナリティのある才能溢れるアーティストだと思う。

黒木渚のお婆ちゃんが、自身の葬式のときに「骨」を流して欲しいと言ってるんだそう。孫の作った歌で送ってくれたらどれほど幸せだろうね。